一生太らない食トレーニング研究所長
管理栄養士 木下ともえです。
ゴールデンウィーク中に増えた体重を運動で減らそうと思っている方は、張り切っていきなり外で運動を始めないでくださいね。
というのも、5月になると、最高気温が25度以上の夏日になったり、30度以上の真夏日になったりします。
この時期は、まだ、体が暑さになれていないため、熱中症に注意が必要。
いきなり、暑い日に屋外で運動を激しく行うと熱中症の危険が高まります。
この記事では、熱中症になりにくい体をつくるための「暑熱順化」についてお伝えします。
暑熱順化とは?
暑さに体を徐々になれさせることを「暑熱順化 しょねつじゅんか(暑熱馴化)」といいます。
体を動かすと、体内で熱が作られて体温が上昇します。
体温が上がると、汗をかくことや心拍数の上昇、皮膚血管拡張により体温を調節します。
この体温の調節がうまくできなくなると、体の中に熱がたまって体温が上昇し、熱中症が引き起こされます。
暑熱順化が進むと、
*皮膚の血液量が増えやすく、熱を放散しやすくなる
*体温が上昇しにくい
などの変化が体に起こり、熱中症になりにくなります。
暑熱順化の方法
個人差もありますが、暑熱順化には2週間ほどかかるといわれています。
暑い夏が来る前に少しずつ暑さに体をなれさせて、暑さに備えましょう。
少し暑い環境で少し汗ばむ運動を2週間続けると暑熱順化できます。
ウォーキング
週5日 30分
わざわざウォーキングに出かけなくても、通勤時に1駅歩いたり、買い物に歩いて出かけるのもおすすめです。
ジョギング
週5日 15分
普段、あまり運動をしていない方は、無理をしないようにしましょう。
サイクリング
週3日 30分
車で移動をするのをやめて、自転車移動にすると無理なく続けられます。
筋トレ・ストレッチ
週5~毎日 30分
室内で暑熱順化をさせたい方におすすめです。
暑すぎない室内環境で行いましょう。
入浴
2日1回
「運動はムリ」という方には、お風呂で暑熱順化。
シャワーですませるのではなく、湯船につかりましょう。
暑熱順化をするときの注意点
上記の方法は、目安です。
以下のことについて、注意をして安全に暑熱順化を進めてください。
注意ポイント
個人差や体調、気候や環境に合わせて無理のない範囲で実施しましょう。
運動前・運動中・運動後、入浴前・入浴後には、しっかりと水分補給しましょう。
水分補給の方法については、こちらの記事をご覧くださいね。