一生太らない食トレーニング研究所長
管理栄養士 木下ともえです。
みなさんは、食事をゆっくりと味わって食べていますか?
友人と食事を食べると、かなり早く食べ終わってしまいます。
「早食いは太る」
といいますが、これって本当なのでしょうか?
この記事では食べるスピードやよく噛んで食べるとやせるのかについて解説をします。
早食いは太るのか?
体重は、食べたもののエネルギーと運動で消費したエネルギーのバランスで決まります。
というとこは、食べるスピードが早くても食べる量が多くなければ、太りません。
胃がいっぱいになっても脳が満腹感を感じるのに、20分かかるといわれています。
つまり、早食いだと満腹感を感じる前に食べすぎ、エネルギー摂取量が多くなってしまい、体重が増加してしまうのです。
早食いの習慣がある人には肥満者が多いことが調査でも明らかになっています。
また、早食いは食べすぎだけではなく、血糖値やインスリンの急激な上昇により、脂肪の蓄積を促します。
「早食い」で「体重増加」が気になる方は、早食いになっていないかチェックをしてみましょう。
早食い習慣を直す方法
では、どのようにして早食いの習慣を直していけばよいのでしょうか?
①よく噛む
所長もそうですが早食いの人は噛む回数が少ないことが多いです。
1口30回噛む、あと10回噛む、一口食べたら箸をおいて口の中の食べものを飲み込んでから、箸を持つなど、続けやすい方法で噛む回数を増やしていきましょう。
噛むこと自体が満腹感の形成を促し、過食の予防や食べる量の減少に役立つと言われています。
また、よく噛むことで飲み込みやすくなったり、胃での消化を助けます。
さらに、よく噛んで食べることで食べもの本来のもつ歯ごたえを感じて、味覚が改善するという効果もあります。
②早食いしにくいメニューにする
骨がついた肉や魚、殻のついたカニや貝、フランスパンや玄米ごはんなどかたい食品、熱めのスープ、素材を大きめに切るなど、食べる際にひと手間かかったり、よく噛まないと食べられないものにすると、ゆっくりと食べられます。
③食器
細い箸
先が細い箸は一度にたくさんつかめないので食べるのがゆっくりになります。
箸置き
一口食べたら、箸を置く習慣を身に着けるために食卓に箸置きをセットする。
箸置きがあると、なんとなく上品に食べなくてはいけないという気持ちになって、一口ずつよく味わって食べられるような気がします。
新しい食器やナプキンを買う
お気に入りの物を選んで新しくしてみましょう。
そして、キレイに盛り付けると、早く食べてしまうのがもったいなくてゆっくりと食べられます。
時計を見る
食べはじめる前に時計を見て、20分かけて食べるには何時に食べ終わればよいのかを確認しましょう。
時々、時計をチェックして食べるのが早いなと思ったら、ゆっくり食べるようにしましょう。
食事にかかった時間を計って記録をつけるのもオススメです。
食事記録と一緒に記録しておくと、どんな食事だと早食いになってしまうかがわかりますよ。
しばしば、食事が残り少なくなってから、超スロースピードで食べなければならいことがありますが、
かなりゆっくり食べられるようになりました。
④食事時間の確保
食事をゆっくり食べる時間がないことで早食いになっている場合は、時間の使い方について見直してみましょう。
ゆっくり食べよう
と決めても時間がなければ、実行が難しいので、まずは自分の1日の時間の使い方をふりかえり、ムダな時間がないか、食事の時間を増やせないかを考えてみましょう。
まとめ
ゆっくり食べることで、食事の満足感が上がり、食べすぎを防げます。
結果として、体重が減ったり、太らない身体を作ることができます。
まずは、20分以上かけて食事をとれているかチェックをしてみてくださいね。